【ふくりんちゃんねる#5】撮影では伝えきれなかった本音 〜努力・成長・働く意味について〜
- fukumori reiko

- 10月31日
- 読了時間: 4分

今回のYouTube【ふくりんちゃんねる】では、視聴者の方から寄せられた3つの質問に答えました。
「努力しても収入が上がらない」「自分が成長しているか不安」「激務で転職を考える余裕もない」——。
この3つの悩みは、どれも今を懸命に生きる人たちの“心の声”だと思います。
撮影では時間の都合で語りきれなかった部分を、今日は少し深く書きたいと思います。
◆努力しても収入が上がらない理由
多くの人は「努力=報われる」と信じています。
けれど、私は長い経営人生の中で学びました。
努力は「量」より「方向」だということを。
どれだけ頑張っても、努力のベクトルがズレていたら結果は出ません。
自分が“何のために”その努力をしているのか、そこに明確な目的がなければ、同じ場所で空回りしてしまう。
例えば、目の前の作業を完璧にこなす努力をしても、それが「自分の価値を上げる努力」になっていなければ、評価も収入も変わりません。
努力とは、汗を流すことではなく、“自分の価値を磨くこと”です。
だから私はいつも、「頑張るより考える」「働くより学ぶ」方向に努力を変えることを大切にしています。
人生で成果を変えるのは「量」ではなく「視点」です。
視点が変われば、同じ努力でも結果がまったく違って見えてきます。
◆「成長しているか不安」なあなたへ
人は成長している最中ほど、不安を感じるものです。
なぜなら、変化しているからです。
成長は、できることが増えることよりも、感じ方が変わること。
同じ出来事でも、以前より冷静に受け止められたり、人のせいにしなくなったりした時、それは立派な成長の証です。
私も若い頃、周りの人と比べてばかりでした。
でも比べる相手を“昨日の自分”に変えた時、ようやく心が自由になりました。
成長とは、足し算ではなく“引き算”。
無駄な執着、プライド、完璧主義を手放すほど、人は軽くなり、次のステージへ進めるようになります。
だから、不安があるということは、あなたが“挑戦の中にいる”ということ。
その不安こそが、成長しているサインなんです。
◆激務の中で、自分を見失っていませんか?
「忙しすぎて、転職を考える隙間すらない」
——この言葉を聞いた時、昔の自分を思い出しました。
20代の頃、私は倒れるまで働いていました。
生活のため、借金のため、家族のため。
でも、ある日病気で強制的に立ち止まった時、初めて気づいたのです。
「止まる勇気こそ、次に進む力だ」と。
激務の中で一番怖いのは、“考えなくなること”。
考える時間が奪われると、人はいつの間にか「生きる」ではなく「生かされる」状態になります。
忙しさは、時に“自分を見失う麻酔”です。
だからこそ、どんなに多忙でも一日に5分でもいい、**「自分を取り戻す時間」**を持ってください。
そして、自分にこう問いかけてほしい。
「私は、何のために今の仕事をしているのか?」
もしその答えが「生活のため」だけなら、どんな職場に行っても、また同じ悩みが巡ってきます。
でも、「自分の生き方の延長に、この仕事がある」と思えた瞬間、働く意味が変わります。
仕事とは、あなたの生き方を社会に表現するステージ。
だから、転職よりも先に“自分の軸”を整えることが大切なんです。
◆さいごに
努力も、成長も、働く意味も——すべては「己を知ること」から始まります。
これは私の座右の銘でもある、
「己を知り、己を活かし、己に生きる」という言葉の原点です。
努力の方向を知るために己を知る。
成長の実感を持つために己を見つめる。
働く意味を見失わないために己を活かす。
人生の答えは、外にはありません。
すべて自分の中にあります。
YouTubeでは3つの質問に答えましたが、
本当のメッセージは「あなたがあなたの人生の主人公に戻ること」。
迷っている時こそ、心を静かにして、自分の声を聴いてみてください。
あなたの中にある小さな“本音”が、次の扉を開く鍵になります。
今日のひとこと
止まる勇気が、次の道をひらく。
不安は、成長のサイン。
努力は、量よりも方向。


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